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元恋人は守護神、初恋の人は「ヒーロー」

by ほしゆき

初恋の人は、なぜあんなに“圧倒的にピカピカ”なんだろう。

懸命に愛をくれた元彼氏が守護神なら、初恋の人は間違いなく「ヒーロー」だ。

これが人を好きになるということか…!と

はじめて教えてくれた人

泣くほどの「好き」を抱きしめた人

顔を見た瞬間に心臓をバクバクさせた人。

たとえそれが何年もずっと昔のことで、

「想いを実らせたい」という気持ちもなくなって、

他に愛する人が出来たとしても、

初恋の人だけは、なぜだかずっと色褪せない。

会うたびに、「やっぱり魅力的だな」と思わされてしまう。

恋愛において、関係が更新されるたびに大抵は夢から醒めていくものだ。

「元恋人を忘れられない」ともがく時は、別れてからその人と顔を合わせていないことが多い。

もし社内恋愛で破局後も毎日顔を合わせ、強制的に時間を重ねざるを得ないのなら、「元彼氏」は少しずつ「同僚」に更新され、そのたびに、想いの波は鎮まっていく。

別れたあとに重ねる時間がなければ、想いはぶつ切りのまま。

関係もぶつ切りのままで、記憶は止まってしまう。

彼が自分のことをもう好きじゃない自覚も、自分がもう彼を好きじゃない自覚も、持てないまま。

そうして苦しんだ後、久しぶりに顔を合わせた途端に「なんだったの?」と拍子抜けするくらい夢から醒めたりして。

だから忘れられずに苦しんでいるときには、「さっさと会う」のが得策だったりするのだ。

初恋の人だけは、何度関係を更新したとしても、

ずーーっと会わずに数年ぶりに顔を合わせたとしても、夢が醒めない。

文字通り「真空パックされてるの?」と思うくらい、

何がそんなに好きだったのか、どんな瞬間に胸を掴まれたのか

顔を合わせた瞬間、昨日のことみたいに蘇ってくる。

ずうっと好きだったあの頃のままの、「敵わないなぁ」というお手上げを

何度でも経験させてくれる。

絶対にブレないポジション、圧倒的この世界の味方。

君がいれば私はずっと恋を忘れることがないんだろうな、と思う。だから、ヒーロー。

ちなみに私は、初恋の人に

「私の初恋の人」だとバレている。笑

中学校2年生の時に好きになった後輩で、中学3年で告白して、高校の3年間は他の人と付き合っても「忘れられない」という理由でほとんどの恋愛がパァになった。(いまでは笑い話)

そんなことも、大人になって飲みに行ったら本人にサラリと打ち明けられた。

言わずもがな、この成長を与えてくれたのは守護神もとい、元彼である。

初恋のヒーローと顔を合わせるたびに、私は「また素敵になったね」と言う。

お世辞ではなく、心底、そう思っている。

「そうっすか」とか「そうでもないけど」とか

「初恋のヒーローなんで」とか、

一生可愛げのないセリフと不適な笑みを向けてくるのだけど、「さすがヒーロー!」と笑える今がある人生が、愛おしいんだよなぁ。

そんな瞬間を与えつづけてくれるのだから、

初恋の人はやっぱり、ヒーロー。

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