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今日も金と夢の狭間にいるフリーライター

by ほしゆき

やっぱ悔しいな、くそ。

今月納品予定の記事は全部スプレッドシートへ。

受注するたびに増える行数

納品するたびにチェックボックスに色が付き、最下部の「3月確定収入額」の数字が増えていく。

本音を言えばこのシートを開くのは苦手だ。全可視化された仕事量と収入額。今日はどこまで行けば何をすれば最下部の数字は増えてくれる?ってそんなこと思いながら原稿書きたい瞬間なんて一秒もない。

誰かを笑顔にするためだろ。伝えたいこと伝えるためだろ。自分を幸せにするためだろって

……ほんとに?

一番好きなことを仕事にして生きていく

それは

綺麗なまんまじゃ、夢だけのまんまじゃ、思いだけのまんまじゃ到底ムリ。

純粋でいたいなんて、自分の欲求に食い尽くされて自滅するだけ。数字を見ろ。

ここにある数字は、増えていく数字は、自分のアウトプットが社会に価値として認められている金額だ。

1人でやると決めたときから、プライドなんてとっくに捨ててた。

いつもせめぎ合っている。毎日毎分毎秒、「もっとこの言葉をよくできないか」って問いと戦おうか、捨てようか、もっと悩もうか、もっとお金を稼ごうか

誰の指標もない。拠り所なんてどこにもない。

質に固執すれば手取りは減り、無心になって数をこなせば金だけが入る

おまけに、時間をかければいい原稿になるなんて単純なほど、言葉の世界は甘くない。

それでも、目先のお金に眩むな、私の目よ。と静かにつぶやく。

投資にならない時間なんて、タダより価値がない。

そんなカッコイイこと言えない日は数えたくもないほどある。

無力すぎて自信なんて何度も死んだ。

でもしゃがみこんでいる時間にも締め切りは迫ってくるし、ボロボロになりながら納品した原稿料がちゃんと支払われないことだってある。優しい顔して色々搾取してくるよね、世の中って。

でもさそんなの、お前が決めた道だろって。好きでフリーランスしてんだろって。

うん、そうだよ。人の情をアテにしているうちはずっと二流のまんまだね。

だから強くなるんだよ。

自分で自分を守る嗅覚を養って、人の心を企画会議でワクワクさせる人であれ。

止まってる暇は一秒もないよ。言い訳つくる暇なんてもっとないよ。

行数だけ増えていくスプレッドシート。

「収入予定額」の数字がその割に変動しないなら、もっと好きな仕事で稼いでいける自分になれ。

正社員時代の月給よりとか、そんな基準くだらないんだよ

「君に書いてほしい」って言葉が増えていけば、心なんて勝手に満たされる

当たり前だよフリーランスなんて売れなきゃ楽しくないんだから。

望ましい仕事が出来なくなったら、やり方間違えてるからリルートしないとだめ。その繰り返し。

今日も思ったよ、インフルエンザになった1月なんかよりよっぽど優秀なスプレッドシート眺めながら、でもやっぱ、悔しいな、くそ。って。

売れないバンドマンがコンビニバイトの休憩中に腐ったサンドイッチ食べるなら、きっとこんな感情かもね。

でもいいじゃん。やってやろうじゃん。甘くない社会が激甘になるまで、楽しんでいこうよ。

“自由で楽しそうなフリーランス”の闇みたいに見えるかもしれないけど、当事者にとってはそうじゃない。「やっぱ甘くないよね」って打ちのめされる時って、うまく言葉にできないけど、自分の可能性と、壁の高さに対する希望がこぼれてる。

悔しい、まだまだって思った分だけ成長する。

映画『セッション』で鬼教師が

人の成長において最も有害な英語は「good job」だ

って言うんだけど、少なくとも私は自分自身にそう思ったら、安心して甘えたら、すぐ滑落するなと思ってる。戦い続ける覚悟があるからやってんだろって。そりゃいつまでたっても優しくないさ。

進んでまた壁、進んでまた壁。壁壁壁明日もまた壁との戦い。

叫びたくなったら叫べばいいし、泣きたくなったら泣けばいい。

でも、心折れるな、俯くな。

一番好きなことを選んだんだから、心を売る仕事をするな。

夢と金の天秤を前に心が曇っても、自分なりの答えをそこに残すこと。

私たちには夢がある。叶うまで辞めないことだけ決めてるから、必ず叶う夢がある。

毎日戦場、毎日泣いたり笑ったり忙しない、そんで、「社会人2年目25歳の人生、いま挑戦しないでいつすんだ」って、今日も思ってるよ。

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