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こんな彼女なら、手放すわけがない

by ほしゆき

もうすぐ付き合って3年の、ラブリーなカップルが友人にいるのだけど、2人を見ていて思うのがこれだ。

この言葉の意味は、ところかまわず愛をささやきあっていたり、終電間際に人目を気にせず絡み合って疎まれるようなそれとは違う。

たとえば、彼氏が新しい服をおろした時、素直に「かっこいいね」「似合うね」とふんわり笑いながら褒めている。ありきたりな情景かもしれないけれど、意外と自然にできるひとは少ない。好きなひとであればなおさら、照れ臭さのほうが勝ってしまったりする。

食べきれない量の料理が来てしまった時、なんとか完食してくれた姿を見て「ほんと頼もしい、ありがとう」と言う。

おまけに、歩き疲れていたタイミングで「疲れた?休もうか」と優しくされるだけで、「そういうところ好き」とか言ってしまう。控えめに言って、かわいい。

ちなみに、男性にもこれは当てはまる。「おかえり、お疲れさま〜」の何気ない電話だけで、「ありがとう、好き」(いつもは言わないのに不意に)とか呟いてしまう男性の破壊力は恐ろしい。

<素直さ>がなにを与えてくれるか?

それは“ときめき”だと思う。好きな人に素直でいられると、無条件に『きゅん』が増えるのだ。しかも伝染するから、ついついこちらまで素直になってしまう。

けれど、素直な女性が必ずしも幸せな恋愛を手に入れるというわけではないし、そんなに簡単な話なら居酒屋で嘆く美女など存在しないだろう。

わたしはそこに、<単純さ>が合わさっていることで”最強”になると思っている。

たとえば、彼氏がふとした瞬間に元カノを匂わせる発言をしてしまった時、「あ、やべ」と思うより前に、素直な彼女は拗ねている。

咄嗟に謝ったところで、明らかに不穏な空気が漂っている。

こんな女性はメンドクサイと言われてしまいがちだし、私自身もそう思うタイプだから、「うわ…」と思ったとしても聞かなかったふりをしてしまう。

表情にでそうになる0.3秒前には「過去のことをぶつくさ言わないの」と自分をなだめて、トイレのように勢いよくどこかへ流す。

こういう時なのだ、「素直で単純な女性」が500点を出すのは。素直に怒るけれど、それを引きずらない。

無言のまま風呂場に逃げ込み、20分ほどお風呂に入れば体と一緒に心もスッキリしてしまうくらいが、ちょうどいい。

なんなら髪を乾かして部屋に戻った頃には、反省もしている。

隣に戻って「ちょっと拗ねた、ごめんね」と、自分からポツリと言ってくれるのだ。素直さは伝染するから、たとえ「そのくらいで拗ねなくても」と思っていたとしても、モヤモヤは一瞬にして消え去る。

そして、お風呂上がりのアイスを食べ始めたらすでに上機嫌というのが、<単純>の素晴らしさに違いない。

ちょっと凹んだり怒ったりしていても、好きな食べ物ひとつで、ふにゃっと笑顔を見せてくれるひとの隣は、居心地がいい。

<単純さ>がなにを与えてくれるか?

それは“幸せ”だと思う。単純な笑顔を見ていると、優しくなれるし、くよくよ悩んでいたことがどうでもよく思える。

元カノについて口を滑らせたマイナスは、こんな彼女の力によって、何倍もの「しあわせだな〜」というプラスの気持ちに変わる。

お分りいただけるだろうか。伏線を張って、その効力が1番いきるタイミングで回収できるのが「素直で単純なひと」だ。

恋愛というフィールドにおいて、最強の組み合わせだと思っている。

“ときめき”と“幸せ”をくれるひとを、手放したいなんて思わない。

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