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夢なんか持っているから、苦しいのだ。

by ほしゆき

学生時代に、必死で自分の中で形成してきたもの。積み上げてきたもの。心に決めた正義。

なんとなく、ではなくて

力を込めて生きてきたからこそ

「フラットな目で物事を見る」ということが難しくなる瞬間がある。

いつのまにか、難しくなってしまったのだ。

志も、こだわりも、この今の人生も

とりあえず全て差し出しなさいと会社に言われた時

簡単に、それらを手渡すことは出来るだろうか。

白状すると、私にはできなかった。

そして言われた言葉は

「じゃあいらない。」だったのだ。

何も言えなかった。

差し出せばよかったのだ。わかってる。口先だけだろうと「お願いします」と、言えればそんな言葉は聞かずに済んだってことくらい、答える前にだってわかっていた。

信じようとしていたはずの何もかも

「信じられない」と思ってしまう自分が居た。それは自分自身も、だ。

こんなに情けない話があるもんか、と

部屋に閉じこもって消えてしまいたかった。だけど誤魔化せなかったのなら、仕方がないじゃないか。

上っ面だけのYESなんて、言えやしなかった。

「いらない」なんて、当然のことだ。

だってこの会社でまだ、なんの実績も残していないのだから。

何の力も持っていない人が、心すら素直に手渡さないのなら

そんな人物、誰が欲しいの?

「いらない」と言われてどうするかは、わたしが1人で決断するしかない。わかりました。と出て行くのか

謝って、何でもやります。ともう一度話をさせてもらうのか。

誰も、守ってなんかくれない。

自分のことは、自分で決めて、自分でその選択を正解にしていくしかない。

そうしていくしかないのだから

実力をつける前から疑ったって仕方ない。

ここまでたどり着くのだって、散々迷って、散々悩んできたんだ。

「ここがいい」と決めた自分がいるのならもう、裸になって全てを差し出させてもらおう。どう調理してもらえるかは、信じる他ないのだ。

だれを?まずは、自分を。

他力本願の意味ではなく

その中で自分にできることを、自分でクオリティ高くやり続けるだけだ。

入社してみたらどんな人たちだとか、どんな会社だったとか

もはやそんなことは関係ない。

どこにいようと、誰といようと

「何をするか」は自分次第でしかない。

その志を高め続ける姿勢は自分で担うのだ。自分のことは、自分でしろよ。

それが出来てはじめて

居てもいなくても気付かれないような

「透明」ではなくなる。

簡単そうな「当たり前」を実践し続けることが、こんなにも難しいことなのだと知る。

大切にしていたが故に

いつのまにか凝り固まっていたものをベリベリと剥がしたとき

「いいね。よろしく。」と手を握ってくれる社長がいた。

その自分になってはじめて、見えるものがたくさんあった。

わたしはこの会社が好きだ。たまらなく好きだ。

……目指すものなんてなければ

夢も、志も、自分の正義もそもそもなければ

こんなに悩んだり、悔しい思いをして

わざわざ遠回りすることもない

言われたことにただ「YES」と頷き続ける自分になんの疑問も抱かなければ

「いらない」とは言われなかったのに、と何度も思った。

夢なんか持っているから、苦しいのだ。

「じゃあ捨てちゃおうか?」

「でもそんなの、生きてる意味ない」。

私は、私自身にそう答える。

これからも、みっともない間違いをたくさんするだろう。馬鹿みたいな恥もかくし、「生意気だ」「力もないくせに」と

1番悔しい言葉を吐かれることもきっとある。

だけど強くなってみせるし、成長してみせる。何度だって。

この会社にいるから、大切な人たちがいるから、もっとそう思えた。

自分の人生を生きるためにやるべきことはきっと、いつもひとつだけ。

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